ランニングで医師不足を解消?
クリールの編集長ブログを見てみたら、医師不足を解消するには患者の数を減らしてしまえばいいとのコメント。。そのためにはマラソン大会を増やすのも選択肢ではないか。。いかにも利益誘導的なコメントですが、まぁそれも一つかもしれません。
ランニングをすることのメリットとしては、、
1.他のスポーツと比べて著しく安価
1万円のシューズと4000円くらいでユニクロで上下のスポーツウェアを購入すればOK。あとは走るだけ。靴は半年から1年で買い替える必要がありますがアウトレットに行けば1万円の靴は7,000円くらいで売ってます。
2.技術が要らない
走るだけですから・・(極めようと思えば必要なことではありますが)
3.友達がいなくてもできる
野球のように9人いなくても大丈夫。引きこもりの方も社会復帰も兼ねて挑戦してみては?
4.自分の進化が客観的な数値でフィードバックされる
ここが重要なポイント。水泳や自転車などもこれに含まれますが、試合に出たりタイムトライアルを行うと、記録という形で客観的な数値がフィードバックされます。継続的に行うことで自分の進化(進歩)を実感することができ、さらなるモチベーションの向上が図れます。これは球技などの対人競技にはない魅力ですね。社会人に入ってランニングを始めた友人が何人かいますが、やはり記録というのは継続するモチベーションの一つになっているようです。
ただ、やはりこういった意見を責任ある人が発言するのであればデメリットも提示するべきではないかと思いますね。前にも書きましたが、
①ランニングは意外と負荷の高い運動である
60分走るのは走歴15年の私でもしんどいです。それだけ負荷の高い運動なんです。大規模マラソンで死亡事故が頻発するのもそれを裏付けていますね。 三重県のある役場の課長がメタボ解消のキャンペーンで走ることになって、走ってる最中に倒れて死亡したという事故がありましたが、簡単に取り組める運動ゆえの悲劇でした。
8月の広島クロカンでも、中肉中背のランナーがランニング中に意識混濁に陥り、僕の前を転がるように走って池に転落しそうになった事故がありましたが、こういったリスクを大会主催者やランニング雑誌はもっとこの点をクローズアップすべきではないかと思います。
②真面目な日本人はランニングにハマると人生を損ないかねない事態に陥る
趣味で始めたランニングが記録の魔力?にハマりどんどんのめりこんでいく。。学生やプロのランナーであれば記録を追求するのは当然ですが、素人から入っていった人がここにハマると少々厄介。。チームに入って練習している人はあまり問題ないですが、一人だけで練習している人は要注意。しまいには病気になるまで追い込んだりすることもあるようです。。
僕の知っているケースでは、、僕の地元の2月にある大きなマラソン大会。。スタート地点の会場まで自宅からランニング(推定15k)→着いてからウォーミングアップ(3k)→マラソン完走(もち42.195k)→完走後、走って帰宅(推定15k)。ランニングチームには所属せず一人でやっている人ですが、見るたびにヤツれていってました。仕事の陰鬱から逃避する手段にランニングを選択していたようです。止める人がいない分、厄介です。
なんでもそうですが、これで解決ってことは無いんだと思います。これをやれば問題が解決するっていう発言をみたら、十中八九は利益誘導だと思っていいのではないでしょうか。ランニングブームになれば確かに健康な人も増えると思いますが、一方でランニングでケガをする人も当然増えるわけだから、外科・整形外科の需要が増すことになります。野外で走れば紫外線に当たるわけだから皮膚ガンのリスクが高まり皮膚科の需要も増します(日焼け止めを塗っても競技人口そのものが増えるわけだから絶対的な患者数は確実に増えますよね)。
あと医師不足医師不足といいますが、問題の本質は産科や小児科などリスクの高い診療科の医師が圧倒的に不足していることなんですね。私は医師全体そのものの数が不足しているかどうかは議論の余地のあることと思ってます。ランニングでは産科や小児科の患者数を減らすことにはなりません。むしろ、利益効率のいい整形外科や皮膚科に医師を誘導し産科・小児科医の減少に拍車をかけることになるかもしれません。
ランニングの普及は大幅な医療費の削減にはつながると思いますが、多少は増加の原因にもなるわけです。逆転の発想を提示したつもりが、逆転の逆転の発想までできなかった(あるいは利益誘導のため「発想しなかった」)のは少し残念でした。


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